ブログが成長してくるとそのまま収益にも繋がりますが、その時期に一番怖いのがGoogleのアップデートやペナルティです。
コアアップデートならそこまで影響ないこともありますが、手動ペナルティは別です。
手動ペナルティを受けるとアクセスがほぼ皆無になり、そのブログからの収益はほぼゼロになってしまいます。さらに再起難易度がかなり高いという地獄です。
僕は過去に3回ほど手動ペナルティを受けたことがありますが、その時はほんと絶望していました。まぁ今更なんですけど手動ペナルティを受ける原因と対策について改めて分析してみたので参考にしてみてください。
目次
手動ペナルティ解除の流れ
コアアップデートの場合、影響を受けてもアクセスが最大でも半減程度で済みますが、手動ペナルティの場合はほぼすべてのページが圏外・もしくは検索結果から削除されるため10分の1程度のアクセス数になってしまいます。
手動ペナルティを受けるとサチコにメッセージが届きます。
こんな感じの文で、たいていは「価値のない低質なコンテンツ」と罵られます。
当時は何もわからず「え?なんで?」と絶望しましたが、今考えるとなって当たり前とわかります。
手動ペナルティを受けてもちゃんと解除される可能性も残されています。その証拠にサチコには「再審査リクエスト」というボタンがあります。
【解除するまでの流れ】
- 対象となっている記事の特定
- 記事の削除や修正を行う
- リクエストで「なぜペナルティを受けたのか」「どう修正したのか」を明記する
- 再審査リクエストを申請する
- 問題なければ1日後~3か月後に解除される
手動ペナルティを受けてもどの記事が該当しているのか全く分からず、自分で分析するしかありません。なぜペナルティを受けたのかをメッセージに記入しなければならず、例えすべてのページを修正したとしても判断するのはGoogle次第。
手動ペナルティを受けたサイトのアクセス推移
過去(約4年前ぐらい)に手動ペナルティを受けた3つのサイトのアクセス数をスクショしました。いずれも当時流行っていた「トレンドアフィリ」を用いた手法で作ったものです。
トレンドにも色々とありますが、当時は芸能系のトレンドを追うという方法でアクセス数を稼いでいました。
【サイト1】
「サイト1」に関してはそもそもアクセス数が少ないのにも関わらず手動ペナルティの警告を受けています。運用期間も短く、3か月ぐらいです。
運用し始めたのが2014年の6月頃でちょくちょく少ないアクセスが集まりだして、8月中旬に書いていた記事の1つが少しだけアクセスを集めました。その後1週間~2週間ほどで手動ペナルティの対象となりました。
【サイト2】
「サイト2」は当時トレンドアフィリをしていた中で最大の流入数がありました。テレビ番組でオネエということを暴露したタレントの記事を書いたところ、ライバル数がほぼ0の状態ということもあり爆発的にアクセスがヒットしました。
僕はエックスサーバーで運用してるんですけど、初めてサーバーが重くて落ちかけるほどのものでした。リアルタイムで5,000人ぐらい集まったのも初めての経験です。
そこから3か月ぐらい経って手動ペナルティの対象となり、アクセスが激減。
【サイト3】
このサイトの運用期間は4か月ぐらい。同じように少しヒットした記事が7月半ばにあり、8月中旬頃に手動ペナルティの対象となりました。
当時は分析なんてあまりしていませんでしたが、今思うと「サイト1」と「サイト2」に関してはちょうど手動ペナルティの時期がかぶっていますね。
そう考えるとGoogleは年に数回手動ペナルティを施すタイミングを設けていて、その時期にアウトなサイトをまとめてペナルティ対象として吹っ飛ばしていることが推測できます。あくまで可能性ですが。
手動ペナルティになる原因を分析してみた
手動ペナルティになる原因はいろいろとあります。Googleのガイドラインにも書いてあります。
- コピペばかりのサイト(自動生成コンテンツ)
- コンテンツの質が低いサイト
- キーワードの詰め込み過ぎ
- 広告ばかりのコンテンツ
- スパムコンテンツ
- 自演リンク
手動ペナルティを受けた時にだいたいの人が上記の中の3つのどれかに当てはまっていることが圧倒的に多いです。中でもコンテンツの質が低いサイトは9割以上の人が当てはまっているはずです。
1つ1つ解説していきます。
コンテンツの質が低いサイト(可能性大)
最近でもコアアップデートで質の低いサイトは軒並み順にを下げられていますが、手動ペナルティの場合は中でも顕著に質が低いサイトに施されるペナルティです。
サチコで「価値のない質の低いコンテンツ」と表記されていたら当てはまるのはこれ。
僕がペナルティになった時にサイトに当てはまる共通点を探してみました。
- 記事数は100記事前後
- 文字数は1,000~1,500ほど
- 直帰率は80%前後
- ページ/セッション率は1.5前後
今運営しているペナルティを受けていないサイトでも直帰率が高いものもあるので直帰率・ページ/セッション・記事数はあまり関係ないでしょうね。
問題は文字数です。最近では質の高いブログも増えて1,000文字なんて少ない文字数はあまり上位で見かけません。
ただ、当時はこの少ない文字数でもドメインパワーさえあれば上位表示できてしまうようなものでした。
文字数が多い記事が必ずしもコンテンツの質が高いとは限りませんが、ユーザーを満足させるだけのコンテンツを本気で作ろうと思ったら自然と文字数が増えるのも事実です。
当時の運営サイトを今改めて見てみるとほんとゴミサイトだなと痛感しています。軽く説明してはい、終わり。みたいな低質な記事ばかりでした。
100%ユーザーが満足できる記事を書くってのは難しいですが「他の記事よりも優れている」と自信をもっていえないような記事はあまり書かない方がいいのかも。
- ライバルサイトよりも優れていると自信を持って言える記事
- 友人に見せても恥ずかしくないと言える記事
- 自分で見返したいと思える記事
この3つを意識するだけでもかなり質があがるので考え方としてはおすすめ。
ちなみにこの”じぶんメモ”というブログは「自分が見返したいと思えるサイト」というコンセプトで作っています。
キーワードの詰め込み過ぎ(可能性中)
これも手動ペナルティの原因の1つになります。最近では1記事1キーワードと言われているほど。
アクセスを色んなところから集めるためにはタイトルの付け方が重要になってくるのは今も同じです。ただ、あまりにも無理やりキーワードを詰め込み過ぎると確実にペナルティの対象になります。
これを見てください。
数年前とはいえ、かなりひどいキーワードの詰めこみ方をしているのがわかるかと思います。改めてみるとほんと酷い。
キーワードを詰め込み過ぎるということはそれだけコンテンツの方向性も失うことになるので、結果的に1つ1つが説明不足になって低質なコンテンツとみなされてしまいます。
アップデートの傾向を見る限り、キーワードに関しては今後のアップデートでさらに厳しくなるような気がするので注意してください。
自演リンク(可能性小)
ドメイン力を上げるためにはある程度の被リンクが必要になってくることは事実ですが、それを無理やりやろうとするのもペナルティの対象となります。
ブラックSEO、いわゆる人工被リンクは最近では使われなくなっている。
これは被リンクが効かなくなったというよりは、手動ペナルティを受けることが増えてリスクが大きくなったから。
ということは、ペナるリスクを覚悟で大量被リンクであげて短期間で稼ぐというのはアリだと思う。
— はやと@SEOの人 (@puri950) 2019年4月12日
自演リンクの中にもいろいろと種類がありますが簡単に説明すると「不自然なリンク」がこの対象です。
例えば脱毛サイトを作っていたとして、いきなり転職系のブログからリンクを貼ってもこれは”不自然”です。Googleが意味のないリンクと判断した場合はペナルティ対象になってしまいます。
これと似た話で「スパムリンク」というものがあります。健全に運営しているサイトでもアクセスが増え始めると海外サイトから意味もなく被リンクされる場合があります。他にも自動生成されたミラーサイトからのリンクだったり色々あります。
こういうスパムリンクに対してはリンク否認ツールから「リンクの否認」をすることで対処できます。
バズ部さんの「Googleから手動ペナルティを受けた時の対処法」にやり方が記載してあるので参考にしてみてください。
ライバル数が多いジャンルほどペナルティの対象になりやすい
手動ペナルティを受けてから約4年ほど経ちますが、ジャンルややり方を変えてから今までは手動ペナルティを受けたことがありません。
あくまで僕の推測ですが、ライバル数が多いジャンルほどペナルティの対象となる可能性は高くなると思っています。
僕がやっていたジャンルは芸能トレンド系で当時は色んなサイト(ブログ)が乱立していました。そもそもの数が多い中でいかに独自性をつけようとも、どのサイトも大きく違う点はなく、似たり寄ったりなサイトばかり。
そうなると中には内容がほぼ同じようなページってのも出てくるので、これがいわば「コピーコンテンツ」と似たような扱いにされてしまいます。
Googleにとって同じようなサイトを検索結果に表示させても意味がないので、価値が高いと思ったサイト以外はすべて検索結果から排除したいわけです。すると結果的に質の低いサイトは手動ペナルティの影響を受けてしまいます。
僕は当時「これじゃいくら作っても手動ペナルティに的にされる」と考えて特化型ブログに意向したわけですが、結局書き手は同じなので、少し頑張ったところでコンテンツの質ってそこまで上がりません。
にも拘わらずそういったサイトは手動ペナルティを受けませんでした。(コアアップデートの影響は受けましたが)
つまり、ジャンルによっては同じ質のコンテンツだったとしても手動ペナルティの影響を受けないということです。
もちろん手動ペナルティを回避できたとしても価値が低い記事は上位表示されないので元から改善するには「見てくれた人が満足するような価値のあるページ」を作っていかなきゃいけないんですけどね。
どうしようもなくなったら取りあえずジャンルを変えるってのも1つの手です。
ペナルティを受けたら固執せずに新しくサイトを作るべき
僕も記事を修正してリクエストを送ったり、10記事だけ残して90記事以上を削除したり色々とやってみましたが承認されませんでした。
修正方法があっていてもリクエスト段階で「何を・どのように」があやふやな記入だと否認されるという話もあります。
1つ1つ記事を修正するのには莫大な時間がかかりますし、ペナルティが解除されるかどうかもわかりません。解除されなければそこそこ時間の無駄です。
正直、解除されるのはかなり難易度が高いので、だったら新しくサイトを立ち上げて記事の質に注意しながら運営した方がよっぽど効率的だな、と感じました。
手動ペナルティの項目で質の低いコンテンツとかなると、ドメイン破棄した方が早い気がしてきた
成長止まりそうな発想だけど— たかし (@afi_takashi) 2019年4月4日
昔、ペナルティを受けて月収100万円から一気に10万円に。まず1サイトが手動ペナルティ受け、1週間で複数サイトが一気にペナった。ショック過ぎて夜も寝れず、即ペナルティ解除業者に依頼。3ヶ月間かけても一切解除できず。結局ドメイン載せ替えた。それが一番早かった。
— 鷹@アフィリラブ (@afimana7) 2019年2月20日
今は手動ペナルティよりもコアアップデートの影響の方が怖いです。その影響で収益が10分の1になってしまいました。
2018年9月のバースデーアップデートでアクセス数が激減した話僕もまだまだ未熟ですが、満足してもらえるような質の高いコンテンツを目指して頑張ろうと思います。
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