やよいで12月末に支払った翌年1月家賃の仕訳・処理方法

確定申告もちょうど終わってしまったのであまり需要はないかもしれませんが、私が利用している【やよいオンライン】で家賃の仕訳が地味に難しかったので、来年のためにもメモを残しておきたいと思います。

今回は翌年1月の地代家賃の仕訳方法、記入方法をまとめてみました。

地代家賃の一般的な仕訳方法

家賃の勘定科目は【地代家賃】です。

家賃ってのはだいたい月末までに翌月の家賃を支払うという形になるので、振替の必要なく、払った時点での仕分けで大丈夫です。

一般的な仕分けはこんな感じ。

■2月~12月までの家賃

借方 金額 貸方 金額
地代家賃 77,000円 普通預金 77,000円

借方というのは勘定科目を記入して、貸方というのはどこからお金が移動したのかを記入。預金から振り込んだ場合は”普通預金”、手持ちの現金で支払った場合なんかは”現金”と記載します。

最初はこの【借方】【貸方】の意味が分からず、ちんぷんかんぷんでしたが、あんまり深く考えすぎると作業が進まないのであんまり理解しなくてもいい気がします。

ちなみにこの”借方”と”貸方”の金額は必ず一致させるように。会計ソフトなら一致しないとエラーになります。

2月~12月の家賃はこの記入方法でいいんですが、1月の家賃は別です。

翌年1月の家賃って12月末に支払うので今年の経費として計上しそうになりますが、1月の家賃なのでたとえ今年払っていようが翌年の経費です。

翌年の経費として計上するため、勘定科目の地代家賃を【前払金】として記入します。

■12月末に払う翌年1月の家賃

【12月27日】

借方 金額 貸方 金額
前払金 77,000円 普通預金 77,000円

で、これを翌年の経費にするために翌年1月1日に記入します。

【翌年1月1日】

借方 金額 貸方 金額
地代家賃 77,000円 前払金 77,000円

これで「12月末に払った1月の家賃を経費として翌年計上するね!」って意味にすることができます。

この処理をしないと前払金だけ払って、いつまでも経費計上できず、賃借対照表の数字が合わなくなるので注意してください。

恋愛で言うところのフラグ回収みたいなものです。

  • 1月家賃:前年12月末に前払金で処理→1月に経費として落とす処理
  • 2月家賃:2月末に地代家賃で処理
  • 4月家賃:3月末に地代家賃で処理
  • 5月家賃:4月末に地代家賃で処理
  • 6月家賃:5月末に地代家賃で処理
  • 7月家賃:6月末に地代家賃で処理
  • 8月家賃:7月末に地代家賃で処理
  • 9月家賃:8月末に地代家賃で処理
  • 10月家賃:9月末に地代家賃で処理
  • 11月家賃:10月末に地代家賃で処理
  • 12月家賃:11月末に地代家賃で処理
  • 翌年1月家賃:12月末に前払金で処理→翌年1月に経費として落とす処理

簿記を持っている人なら当たり前の知識でも、私のように知識ゼロ状態だと間違えやすいので注意してください。

MEMO
翌年1月の家賃だけは未払金として処理しよう!

やよいでの具体的な仕訳方法

ここからはやよいソフトでの記入方法を記載していきます。

■例:2月27日に3月の家賃を支払った

2月~12月まではこんな感じで記入していけば問題ありません。振替も必要ないです。

手数料がある場合は”自己負担”を選択して記入します。

振込金額が77,000円で手数料が100円の場合、金額を76,000円・手数料100円とするのではなく、金額77,000円・手数料100円と記入してください。

【77,000円のうち100円が手数料】という意味になります。これも最初はわからなくて、書き方で悩みました。

ちなみに収入の手数料とかも同様。

 

自宅兼事務所の場合は最後にちゃんと按分することができるので仕訳時点で何かする必要はありません。

問題は12月末に支払う1月の家賃の仕訳。この仕訳は”かんたん取引入力”ではできません。

まずは【仕訳の入力】をクリック。

そこで手入力していきます。

前払金を12月末に普通預金から支払ったのでこのような仕訳。

さらに翌年1月1日に経費として処理していきます。

これで仕訳は完了です。

かんたん取引入力だと借方:地代家賃、貸方:前払金という設定ができなかったので自分で入力するしかないんですよね。

このような処理をして確定申告書類を提出しました。

重要なのは所得税が合っているかどうか

結局、税務署が重要視しているのは所得税が合っているかどうかなので、あんまり勘定科目は気にしていないようです。

家賃は間違えると来年の経費なのに今年経費処理してしまうことになり、そうなると所得税が変わってきてしまうのでこの部分さえ間違えていなければ大丈夫です。

最後に今年分の地代家賃を計算してみて、按分する項目の時に数字が合っているかどうか確認してみてください。

12月末に支払った家賃が今年の経費になっていないか、詳細ページを見ると簡単に確認できます。

1年も経つと処理方法を忘れてしまっているので、自分のためにもわからなかったことを今後も記載していきます。

何か間違いなどあれば、指摘していただけると幸いです。

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