やよいでの支払手数料の仕訳って収入込み?それとも収入とは別?

簿記を取っている人にとっては悩みにすらならないかもしれませんが、銀行などで支払ったり、振り込まれた収入に対して発生する手数料の仕訳って地味に迷いますよね。

それこそ手数料が引かれた後の収入だけを記入すればいいのか、引かれる前の収入+手数料を記入すればいいのかわかりませんし、振込額+手数料なのか一度考えたらドツボにハマってしまいました。

そこで今回は来年のために支払い手数料の仕分け方についてなるべく簡潔に記載していきます。

支払い手数料の仕分け方

支払い手数料が相手負担だとその処理をしなくていいのでとてもラクです。

■収益10万円に対しての支払い手数料を相手方が負担した

借方 金額 貸方 金額
売掛金 100,000円 売上 100,000円

青色申告の場合は発生主義なので収入が発生した時に記入し、さらに実際に振り込まれた時にも記入します。

借方 金額 貸方 金額
普通預金 100,000円 売掛金 100,000円

はい、これだけで記入は終了です。

例え相手が支払い手数料を負担する形であっても、その負担額についてわざわざ記入する必要はないので実際の収益分だけを記載すれば大丈夫です。

問題は支払い手数料がこっち持ちの場合。

■収益10万円に対して216円の支払い手数料をこちらが負担した(振り込まれた額は99,784円)

借方 金額 貸方 金額
売掛金 100,000円 売上 100,000円

月末締めで収益が発生した時点でこのように記入し、振り込まれた時に振替を行います。

借方 金額 貸方 金額
普通預金 99,784円 売掛金 100,000円
支払い手数料 216円

売上10万円に対して実際に振り込まれた額と支払い手数料の内訳を記入しているような感じです。

なんか調べると他にも処理方法はあるみたいですが、私は基本こんな感じで処理しています。

やよいでの具体的な記入方法

上記の意味がよくわかっていなくても会計ソフトならただ数字を記入するだけなのであまり考える必要もありません。

どんな感じで記入するのか私が利用しているやよいでの記入例をご紹介します。

■5月の売り上げが10万円だった

この時点で支払い手数料の記入はありません。単純に収益が発生した時点での記入なので支払い手数料なんてないわけです。

続いて実際に振り込まれたら振替を行います。

【支払手数料がない場合】

【なし】にチェックを入れて終了。

【支払手数料あり(216円)の場合】

  • 売上:100,000万円
  • 手数料:216円
  • 振り込まれた額:99,784円

ついつい金額+手数料=10万円にしてしまいそうですが、自分で計算する必要はありません。純粋な収益と手数料を無心になって記入してください。

この記入はこんな感じで仕訳されています。

ソフトが勝手に計算してくれて支払手数料と合わせて10万円になるようになっています。

これをみると上記であげた仕訳方法と全く同じになっているのがわかるかと思います。

自分で計算して金額:99784円、手数料:216円と記入してしまうと売掛金が99784円になってしまうので注意してください。

それこそ本来の金額と異なってしまい、いろいろ計算が合わなくなります。

手数料って按分すべき?

収入に対する手数料に対して全額経費なのは当たり前として、手数料って家賃の振り込みだったり、商品を購入した時の手数料などいろいろな種類があります。

厳密に言えばその項目ごとに細かく分けて按分すべき部分は按分するというのが正解なのかもしれませんが、金額微々たるものの場合は全額経費として計上してしまっている人もいるようです。

普通、家賃を振り込む際の振り込み料金は賃借人が負担します。
ですから振り込み料は全額経費です。
自分の場合は全てそれで処理して、今までそれが問題になったことはありません。

参照元:https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1599135.html

ちなみにやよいソフトだと青色申告決算書の作成画面で項目ごとに按分することができますよ。

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